郷土学習本
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 8代藩はん主宗城【文ぶん政せい元年(1818)~明治25年(1892)】は、江戸時代が終わりをむかえる幕末に、日本の歴史にかかわる活躍をした、歴代藩主の中でも一番有名なお殿様で、明治時代になってもその活躍は続きました。 宗城は天てん保ぽう15年(1844)27歳の時に藩主となり、国際的感覚にすぐれた進歩的な改革を行いました。宇和島を訪れたイギリスの外交官アーネスト・サトウは「大名階級の中でも一番の知恵者」とたたえています。 宗城は富ふ国こく強きょう兵へい策として、軍ぐん備びを近代化することと海の防衛を強化することに重点を置きました。嘉か永えい元年(1848)幕府に投獄ごくされていた高たか野の長ちょう英えいをかくまい、西洋の軍隊などについて▲車舟の図 (公財)宇和島伊達文化保存会 蒸気船を作る途中で参考にした実験用の船の絵図▲高野長英が設計した砲台の絵図 (公財)宇和島伊達文化保存会127.宇和島人が大活躍やく!        幕末の四賢侯、8代藩主 宗むね城なりの活躍▲8代藩主 宗城古文書ではパークスは6月に来たとなっていますが、江戸時代の暦と今の暦は違っていて、今の暦になおすと、8月にきたことになります。

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