ぶらり宇和島城下
28/32

勇猛果敢な露払い  牛 鬼 牛鬼は、牛をかたどった5~6mの竹組の胴体に、丸木で作られた長い首と鬼面の頭、剣をかたどった尾がつき、全身は棕しゅろ櫚の毛または赤色の布でおおわれています。加藤清正が朝鮮の役に使用したなどとその起源は様々です。各地の秋祭りの中で、数十人の若者に担ぎ上げられ、子供たちが吹きならすブォーブォーという「ブーヤレ」(竹ぼら)の音を従えて、長い首を打ち振りながら、堂々と練り歩き、家ごとにカブ(頭)をつっこんでは、悪魔祓いをします。南予のみならず、東予や高知県の一部にも分布しています。 例年7月開催のうわじま牛鬼まつりでは、23~24日にかけて牛鬼パレードがあり、牛鬼たちが盛大に練り歩きます。宇和津彦神社祭礼絵巻(末廣本/個人蔵)より牛鬼パレードに集まった各地の色とりどりの牛鬼たち30勇猛果敢な露払い  牛 鬼28

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る